喪女のだらだら駄らいふ

漫画もゲームもそこそこのライトオタク喪女がとりあえず脱喪を掲げつつ考えや行動を残しています。

アントールの犬をプレイしたよ【感想、ネタバレ】

どうも、だら子です。

先日三食ぱんさんのアントールの犬をプレイしました。

3colors-bread.com

「……ただ歩んだだけだ。彼らとともに」

歩いて、調べて、イベントを見る…

そんなアドベンチャーゲームです。

会話はありません

【引用元:公式サイトより】

美しいドットの横スクロール世界を本当にただ歩いて調べてイベントを見る。そんなゲームでした。

だけど終わった後にちょっとうるっとくるものがありました。

こういう物には少し弱いのです。涙腺が弱い人は泣いちゃうかも?

 

以下ネタバレ!

 感想

タイトル通り主人公は「アントールの犬」でしたが、物語は「アントールと犬」って感じでした。

アントールはアントールさん。つまり人の事です。

アントールさんの人生で起きる節目節目のイベントにそれぞれ違う犬がいるんですよ。

全然言ってる意味伝わらないと思うんですけど。

犬の人生は人間の人生に比べたら短いですから、生きている間に犬が死んでいくんですよね。そして次の犬へ、次の犬へ、と相棒が変わっていく。

 

まさにアントールさんと犬が一緒に歩いていくゲーム。

あ~~伝わらない~~~!!

 

ゲームの進行

ここで私がゲームをプレイしながら気づいた事やどういう物語の運びだったかを書いていきます。

 

ゲーム全体

・犬は交代する毎に写真(遺影)が増える

・犬は子犬がそのまま引き継いだり、種類が全く変わる事がある

・アントールが成長するごとに世界が色づく

・アントール家の庭や部屋の時計がアントールの人生の進み具合を現している?

 (庭は最初は緑だけだったが花が咲きやがて枯れる

  時計は12時だったのが最終的には7時に進む)

・家電が少しずつ最新式になっていく

・登場人物は歳をとる

 

ゲームの展開

アントール家でイベントを見ると家の裏口に出て街灯がチラホラある夜道をくぐりぬけて数年後のアントール家に入る所からはじまる。その繰り返し。

夜道を通ってる間にアンドールが成長したり操るキャラの見た目が変わります。

 

周数えは途中で間違えてるかもしれません

1周目

犬を連れたお姉さん(妊娠)がアントール家に戻ってくる。庭先では夫が水をやっている。この時妊娠している子どもがアントール。家にはおばあちゃんがいる。

この時からこの犬は既にアントールの犬だった。

 

2周目

アントール誕生。犬と接触。

 

3周目

アントールが少し成長。犬にちょっかいを出すが犬は穏やかでアントールを背負って暗闇の中へ。

 

4周目

暗闇から出て家に行くと今までいた犬がいなくなり、アントールだけになる。

 

5周目

成長したアントール(小学生くらい?)が一代目とは別の犬と一緒に家に戻ってくる。

家の中には一代目の犬の写真が飾ってある。

 

6周目

アントールが更に成長。青年へ。

シェパードのような犬(三代目)をつれている。

 

いつも家の前で水をあげていた男性がいなくなる。

家の中に入ると二代目の犬の写真が増え、祖母がなくなったようなアクションが起きる。(いつも家のソファにいた祖母らしき人がいない)

シェパードには子犬がいる。

学校の合格通知が来て、母が父に電話をする。(父は仕事でどこかにいっている?)

 

7周目

七周目で子犬だった犬が成犬になり隣を歩く。

恋人らしき人が家の前にいる。世界が徐々に色づき初期と比べるとかなりカラフルになる。

 

彼女を家に招き入れた青年、女の子と手を繋ごうとするとその手は犬の手でちょっと恥ずかしい思いをする。

 

8周目

青年だったのがは大人になる。

犬種不明の白い犬をつれている。色がより鮮明になった。

 

今回の犬はちょっとばかっぽい。今までの犬は従順だったが吠えたり動きがコミカル。お父さんと母は健在。

父はいつも水をあげていたのが土いじりになっていた。

 

犬の写真が四匹分。家族写真ぽいのがふえる。

アントールに子どもが誕生。ゲームをしている(時代が進んだ?)

 

9周目

見た目は社会人っぽくなり、相棒に茶色いダックスフントをつれている。

 

家の前には子どもの友人が迎えに来ていて、母は草木いじりをしている。

犬の写真が5枚になり、テレビが新しくなった。

 

子どもは飛行機でどこかに行くらしい。鞄を持ってハグしてでかける。

一人寂しそうな主人公に犬が遊ぼうとボールをなげる。

 

10週目

アントールはおじさんになり、相棒にレトリバーらしい犬をつれている。

歳をとったせいか世界が心なしか色合いもセピア色になる。

レトリバーには子犬がいる。

 

11週目

ついにアントールはおじいさんになる。相棒はおそらく子犬だったレトリバー。

初めて外を歩いていると雪がふる。

犬とおそらく亡くなっている家族の写真もふえる。

 

家に帰ると、はじめて家に誰もいない。

(妻は死んでしまった?)

 

12週目

ついに道を歩くのは犬だけになる。

つまりアントールは死んだ。

 

ここで初めてゲーム中の語りの言葉はアントールの言葉だと判明する。

 

電気のついていない、誰もいない暗い部屋を通り抜けて、今まで思い出が浮かんでいた暗闇の道が初めて明るい道になっている。

道を進んでいくと、そこはアントールの葬式をしている。暗い中悲しむ息子と娘らしき人と親族がいる。そして歩いていると犬の足音すらなくなり、たどり着いたのはアントールの墓場。

犬は墓の前で寝そべっていると、若い男がやってきた。男は手紙のようなものをポケットから出して開くと、犬に語り掛ける。おそらくそれはアントールからの手紙で、男は犬を引き取りに来た。

それを理解した犬は新しい家と家族の元へ行く。

 

と思いきやその男が連れてきたのはアントールの家。

なんと犬を引き取った男はアントールの家に新しく住む家族だった。玄関には男の子どもである女の子がいて犬がきたことに大喜びする。その妻も歓迎し、犬はアントールの家で新しい家族と過ごす事になるのだった。

 

ちまちま現れる黄色いちょうちょがなんの比喩なのかが気になりますがストーリーとしてはこんな感じ。

 

再度感想

まさにアントールの犬。アントールと犬。

生まれてから最後までずっと犬と暮らし犬を愛した人生だったんだなとか犬が最後に墓場で寝そべるのを見るともう涙腺が緩みます。ある男の人生をぎゅっと詰めたような、短編映画を見ているような感じでした。

 

セリフもないのですべてはプレイヤーの想像にかかっています。しかもずっと横スクロールだし飽きる人は飽きると思う。ちょっと私も途中でやめようかと思いました。けどやってよかった。面白かったです。

 

というかこのゲーム、セーブとかないんで一回途中でやめちゃうとまたそこまで進むの大変なんですよね。一回やりはじめたらぶっ通しでやった方が良いです。プレイ時間は約45分と書いてありましたが私はもう少しかかりました。

 

なんかもう、やって!!としか言いようがない。

(画像転載できないので今回は長文になってしまった…)

興味がある方は是非ダウンロード!

 

 

おわり。